精神療法

精神療法とは、医師や臨床心理士などのカウンセラーが、言葉を使って患者様の心に直接働きかけ、患者様の苦痛を取り除いていく治療法のことです。英語では、psychotherapy と表記されます。心理療法という言い方もありますが、同じ意味だと考えていいでしょう。

ちなみに、英語にすれば、心理療法も同じ psychotherapy です。また、カウンセリングという言葉も、うつ病など、心の病気の治療として行われる場合は、同じ意味となります。

代表的な精神療法

代表的な精神療法
  1. 一般精神療法(簡易精神療法、カウンセリング)
  2. 認知療法
  3. 行動療法
  4. 精神分析療法
  5. 家族療法(家族カウンセリング)
  6. 箱庭療法、遊戯療法

精神療法には、様々な種類があり、上記以外にも多くのものがあります。また、それぞれに特徴があり、医師やカウンセラーにも、得意不得意があります。
併せて、患者様にとっても、理解のしやすさ、時間的制約、年齢的制約、性格的な面での向き不向きがあります。精神療法を受けられる場合には、医師やカウンセラーとよく話し合い、最適と思われる方法を選ぶことが大切です。


精神療法の選び方

例えば、発病前や、症状が出ていない安定している時期にも、悲観的な思考にとらわれやすい、何となく無理をしていないと気がすまない、いつも自分は怠けていると感じる(認知のゆがみ)、という場合には認知療法が適しているでしょう。

幼少期の親との関係が複雑(機能不全家庭など)で、どうしても自分自身を受け入れられない(自己肯定感の欠如)、身近な人も含めて他者の気持ちがわからない(共感の欠如)、自分が何をしているのかわからなくなる、心や行動がコントロールできない、大きな問題を抱えた家族のせいで疲れきっている、という場合には、精神分析療法や家族療法が効果的だと思われます。

話すことが苦手で、治療者と対面したときに緊張してしまう、年齢的にカウンセリングが難しい、という場合には、箱庭療法や遊戯療法を受けることも考えておくべきだと思います。

一人で人混みの中に出られない、一人で電車やバスに乗れない(広場恐怖)、人前で話すことができない、人の視線がいつも気になる(対人恐怖・社会恐怖)、特定のものや場所が恐い(単一恐怖)などの症状をなるべく早く改善したいという場合には、行動療法が、最も早く効果が得られます。

精神療法を受けられる方へ

精神療法を受けられる方へ

精神療法というのは、医師が患者様のお話を聞き、色々なアドバイスをしたり、患者様からの質問に対して、適切な説明をしたりすることが基本となり、内科や外科など、他の診療科で行う一般的な診察やインフォームド・コンセント(患者が納得できるような医師の詳しい説明)と基本的には同じです。

しかし、精神科や心療内科の医師は、心の病気を持つ患者様と対応するので、他の診療科とは異なる様々な配慮をしなくてはなりません。初診時のことを考えてみましょう。治療を始めるに当たり、患者様は様々な不安を抱えています。特にうつ病の場合、「薬を飲んでも治らない」とか、「副作用が怖くて飲めない」、「薬を飲んだらおかしくなってしまう」など、症状の一つである「悲観的な思考」がいつも渦巻いています。

また、やはり症状の一つである「自責の念」から、「上司や同僚に迷惑をかけている」、「家族に心配をかけて申し訳ない」などの思考にとらわれがちです。更に、「すぐにでも仕事に復帰しなければ」とか、「少しのあいだでも家族のことを放っておけない」、「やることがたくさんあって、休んでいるひまはない」などの焦慮(焦りの気持ち)、が強く出ていることもあります。

最近少なくなったとはいっても、「精神科」「心療内科」という診療科に対する誤解や先入観、偏見などから、ひどく緊張したり、怖がったりする患者様もいらっしゃいます。 特に中高年の方で初めて受診される場合は、この傾向が強くなります。このように、患者様がきちんとした治療を続けられるように、医師やカウンセラーは絶えず気を配る必要があるわけです。

例えば、患者様が安心して話せるよう、「受容」的な態度を心がけます。患者の話をよく聞き、その苦痛を理解し、「共感」します。さらに、何かと悲観的で自己否定的になってしまっている患者様の存在を「肯定」し、「尊重」します。

患者様の前で、精神科医や心療内科医は、専門のカウンセラーが行うカウンセリングと同様の「精神療法」を、絶えず心がけています。


 

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